玄関
— 扉の先に広がる、モダンとクラシックのはじまり
玄関扉を開けると、天井の高いモダンな空間が広がり、住まい全体の世界観を印象づけます。
その中に配したのは、玄関の壁面に設えたルイ15世様式のオケージョナルテーブルと、その上に合わせたドラゴンモチーフのランプ、そして傍らに添えたエレファントモチーフのスツール。
柔らかな灯りが壁面に表情を与え、クラシックならではの優美さの中に、さりげない遊び心を感じさせます。
さらに玄関正面にはガラス入りのリビングドアを通して、ジョージアン様式のソファが視線に入り、奥へと続く空間の気配を感じさせます。
モダンな建築空間を背景に、厳選したクラシックアイテムを点在させることで、エントランス自体がこの住まいの世界観を象徴する空間となっています。
リビングルーム
— モダン空間とクラシック家具が織りなす上質なリビング
天井の高いリビングには、設計上モールディングや巾木を設置できなかったため、壁面と天井にケーシングを施し、空間全体のデザイン構成を際立たせています。
リビングダイニングのドアを開けると、ジョージ三世様式のソファセットが訪れる人を迎え、大きな壁面にはケーシングを施した上で壁掛けテレビを設置。ダイニング側の壁紙の色彩に合わせ、空間全体をグリーンを基調にコーディネートし、カーテンに至るまで統一感を持たせました。また、黒をアクセントにシノワズリのサイドボードを配置し、その上には鷹匠のパネルを飾ることで、空間に奥行きと個性を加えています。
モダンとクラシックが調和したリビングは、家具や壁面、色彩のすべてが空間の魅力を引き立て、さわやかで気持ちの良い上質な空間となっています。
ダイニングルーム
— 華やかな壁面デザインが生む上質な調和
今回のプロジェクトの主役となったのは、ダイニングルームの壁一面に用いた、シノワズリ様式の花鳥壁紙です。華やかなデザインを基調に空間全体の色調を構成し、上質で印象的な雰囲気を演出しました。
壁面には英国人デザイナー、スティーブン・チャーチによるサイドボードを設置し、その上には新調いただいたオルソープコレクションのミラーを組み合わせています。さらに壁紙の花鳥柄に呼応させるように、リヤドロのコンゴウインコをコーディネートし、鮮やかなアクセントを加えました。ミラーの両脇にはウォールランプを配し、その柔らかな灯りが壁紙を壁画のように引き立てています。
このように大きな壁面には、柄のスケール感のある壁紙を選ぶことで、余白の寂しさを感じさせず、空間に豊かな表情をもたらすことができます。キャビネット横の細長い小窓には本来カーテンレールが付いていましたが、シノワズリの世界観に合わせ、特注のアイアンパネルをデザインしてはめ込みました。さらにサイドボードの両脇にはブラックラッカーのサイドチェアを配置。黒をアクセントに効かせることで、リビングとダイニングを一体感のある空間に仕上げています。
こうして完成したダイニングルームは、華やかで洗練された雰囲気をまといながら、モダンとクラシックが調和する上質な空間となりました。








